(前回の「デモンストレーションセミナーでお伝えしたいこと」はこちら)
11月27日(火)は㈱ガモウ広島様主催で、『立体造形眉カットデモンストレーションセミナー』を開催させていただきました。平日夜間にも関わらず、今回もまた大勢の美容師さまにお集まりいただきました。ありがとうございました。
業務終了後、遅い時間帯まで『お客様を美しくするための情報を得よう!』という美容師の皆さまの向上心には、いつも頭が下がります。お伝えした情報を是非お客様に発信し、活かしてくださいませ。

さて、今回もまたセミナーでお話しさせていただいた内容を、ここにまとめたいと思います。
『消費増税対策、そろそろ始めませんか?』
皆さまは、ホットペッパービューティーアカデミーさんの美容センサスをチェックされていますでしょうか?
今年の6月に発表された【美容センサス2018年上期】、とても興味深かったです。
そこには、2019年10月に予定されている消費増税対策のヒントがありました。
(以下、データ出典元は(株)リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー)
消費税は、下記の流れで移り変わりました。
1989年4月:消費税導入3% ⇒ 1997年4月:5%に引き上げ ⇒ 2014年4月:8%に引き上げ。そして、いよいよ2019年10月:10% の予定。
5%ラストイヤーであった2013年と、8%に引き上げられてから5年が経過しようとしている2018年。
女性の美容室利用がどう変わったのかを、まとめてみました。
2013年の1回あたりの平均単価は6633円、年間平均来店回数は5.07回。
2018年の1回あたりの平均単価は6475円、年間平均来店回数は4.44回。
その差はそれぞれ、158円と0.63回です。
このデータを見た時の私の感想は、「そんなに落ち込んでいるわけでもないんだなぁ」でした。
しかしこれを顧客数別にシュミレーションしてみると、事の重大さに気が付きました。
以下の表をご覧ください。
わずか158円・0.63回の差が、経営を大きく圧迫しています。


まず、平均単価から月の売上を見てみます。
顧客数500名のサロンを例にとると、203,346円、アシスタント1名の人件費分の売上が毎月下がっています。
さらに、ここには見えてこない、電気・ガス・水道・材料費・宣伝費等々も負担増になっているため、収益性に影響がでるのは当然です。
また、来店回数を見てみると、毎日1名のお客様が減っています。
5.07回から4.44回へ来店回数の減少のイメージをまとめてみました。(微差あり)
たった0.63回の差が、これだけ大きな違いになっています。
1年に5回・6回と来店いただいているお客様のお顔を、思い出してみてください。
大切なあの方に会える機会が、減ってしまっているのです。
さて次に、別の角度で対策を考えてみます。
消費増税の影響を受けにくい=不況に強い業種には、どのようなものがあるのか?です。
生活必需のインフラ系、万が一の備えである保険関連、面白いところではストレス発散系であるネット・ゲーム・ギャンブルがよく例にあがりますが、私たち美容業界にも不況にとても強いカテゴリーがあります。
それが、メイク・スキンケアを問わず『化粧品』です。
自分へのご褒美やプチ贅沢目当てに、デパートに行かれる女性はとても多くいらっしゃいます。そのお目当ての中でも『デパート』の冠がつくのは『デパ地下(デパート地下階グルメ)』と『デパコス(デパート取扱いコスメ)』だけ。
それほど女性は、コスメを愛しています。
経済産業省生産動態統計で実績を見てみましょう。
なんと、消費税増税の影響を“受けていない”と言っても過言ではありません。
2018年も前年比4%増になる見込みという記事も出ていました。
成長を続けている、数少ない業界と言えるのではないでしょうか?
ヘア業界にも動きがありました。
あの株式会社ミルボンが株式会社コーセーと2017年1月に資本業務提携し、同年7月にコーセーミルボンコスメティクス株式会社を設立しました。
そして、新しいコスメブランドの先行販売を2019年春に予定しているそうです。
何故このコラボが実現したのでしょう?
きっとミルボンさんは、美容室本来の姿を取り戻したいのです。
私たちが以前からお伝えしているかみとまゆの想い・・・「その昔、女性は何かあるたびに美容室に行きました。今日はお出かけするから、ちょっと美容室へ。口紅が無くなったから、お買い物のついでに美容室へ」
これが、いつの間にか変わってしまった美容室の本来の姿だと私たちは考えています。
化粧品市場の拡大と、コーセーミルボンコスメティクス。
この流れに、
『あの大切なお客様に会える機会を増やす』チャンス
があると確信しています。
かみとまゆの提唱しているものは『立体造形眉カット』です。
メイクの仕上がりに大きな差をつける技術で、毎日1分で美眉が描けるようになるとリピートする女性が続出しています。
さらにこの技術には、アイブロウメイクコスメの店販がつきものです。
しかも、お客様は押し売りをされていると感じません。
『立体造形眉カット』をしながら顔立ち(骨格)のカウンセリングをし、プロユースの化粧品で仕上げながら上手に描くコツをお教えする。この流れの中でお客様は自然と、その化粧品が欲しいと感じるからです。
そして眉が伸びたら(= 3~4週間)また来店されます。
美容師さんはそのお客様にとって、自分専属の美容プロデューサーという立場に変わります。
ヘアだけのお付き合いより、もっと近くて濃い信頼関係が出来上がります。
そんなアイブロウ技術、どれだけ求められているかについて、かみとまゆの講師:木梨純平を髪書房さんが記事にしてくれました。実績の紹介もありますので、是非ご覧くださいませ。
この記事を読んでくださった皆さまが、“美容室でコスメは当たり前”を先行されること。それが、消費増税対策の一手ではないでしょうか?
コーセーミルボンコスメティクスさんが動き出される前に、是非皆さまがパイオニアとなってください。
かみとまゆは、いくらでもお手伝いをいたします。